それではCR XF35mm F1.4物語スタート!!👈パチンコか!(^^)!
神
数あるフジノンレンズの中において『神レンズ』と称されるレンズは幾つか存在する。
その中でも一際大きな輝きを放つ圧倒的存在の神。
誰が “神” の称号を与えたのかは不明だが、たしかにそこにいる偉大な神。
XF35mm F1.4 スペック
型番 |
XF35mmF1.4 R |
レンズ構成 |
6群8枚(非球面レンズ1枚) |
焦点距離 |
f=35mm(35mm判換算:53mm相当) |
画角 |
44.2° |
最大口径比(開放絞り) |
F1.4 |
最小絞り |
F16 |
絞り形式 |
- 羽根枚数
- 7枚(円形絞り)
- ステップ段差
- 1/3ステップ(全22段)
|
撮影距離範囲 |
- 標準
- 0.8m~∞
- マクロ
- 28cm~2.0m
|
最大撮影倍率 |
0.17倍 |
外形寸法:最大径×長さ(約)
※先端よりマウント基準面まで
|
ø65.0mm×50.4mm |
質量(約)
※レンズキャップ・フード含まず
|
187g |
フィルターサイズ |
ø52mm |
略称 |
F XF35MMF1.4 R |
いかにもAPS-C用単焦点レンズといったところだろうか。
このスペック表に神らしきオーラは感じない。
初号機XF35mm F1.4
XF35mm F1.4はXシリーズ誕生と同時期から発売されているいわゆる第一世代。
AF遅し、防塵防滴非対応、手ブレ補正非搭載という、絵に描いたようなコテコテの初号機。
敬遠していた。
前玉が前後に動く懐古な動き。
露骨に聴こえるヤバい駆動音。
防塵防滴非対応では安心して使えない。
ボディにもレンズにも手ブレ補正がない。
怖い!こわい!!
『 どんだけぇ〜ーーーッ!! 』
僕がカメラを始めた当初、FUJIFILMのミラーレスカメラはマニア向けという印象。
外観は嫌いじゃなかった。
でも抵抗があるメーカー。
他社とは明らかに違う雰囲気。
僕の中でXF35mm F1.4も全く同じ類に感じていた。
そんな、絶対に買ってはいけないレンズと思い込んでいた僕の脳みそに突如飛び込んできた驚くべき噂。
『初号機たちが現代の性能と変わらないぐらい普通に使えるらしいよ、あのカメラだと』
遂に現れたリーサルウェポン。
XF35mm F1.4のポテンシャルを最大限に引き出してくれるというリーサルウェポン。
それが、、、
X-T30だ。
(この辺でPERFECT HUMANを流してほしい♪)
神降臨
半信半疑で僕は家電量販店へ向かった。
所狭しと並べられた大量のカメラ。
そこにポツンと置いてある。
X-T30
“エントリー機であるこいつが本当にXF35mm F1.4を自在に操れるのか?”
店員さんに声をかける。
『すいません、X-T30と35mm F1.4の組み合わせで使わせてください』
店員さんに手渡され、後にゴールデンコンビとして活躍することとなる黄金のカルテットが僕の手に渡った。
カメラを自分好みの設定に調整する。
ファインダーを覗く。

XF35mm F1.4にて撮影
何を撮ろうか被写体を定める。
そしてシャッターを半押し。
ピピッ!
一瞬だった。
ボヤけた映像は一瞬にして被写体を捉え、超が付くほどクリアな映像へと変わった。
その後どこへピントを合わせようがストレスなど微塵も感じない。
それぐらい快適に、劇的にXF35mm F1.4を変えた。
元々定評のあるレンズ。
ユーザーからは神と崇められているレンズ。
そこへ現れた一台のリーサルウェポン。
この2つが相まった時、間違いなく神は降臨したのである。
はい、もちろん言いましたよ。
『オレ』
”買います!!!”

XF35mm F1.4にて撮影
考えるな!感じろ!!
機能性にフォーカスするならばXF35mm F1.4は決して最新のレンズと肩を並べるほどのパフォーマンスはない。
AFもストレスこそ感じないが、最新のレンズには到底及ばない。
駆動音だって消えた訳ではない。
ただ、写し出された絵にはいつも心を奪われてしまう。
写真を撮っているだけで楽しい気持ちになる。
写真を撮りたいと心から思う。
解像度がどうとか、AFがどうとかじゃない。
僕はただ… このレンズが、、好きだ。
(この辺で天気の子の主題歌を流してほしい♪)

XF35mm F1.4にて撮影
最後に
XF35mm F1.4というレンズは本当に不思議なレンズである。
単焦点レンズ特有の明るいF値は当たり前。
F値を開放付近まで開けて被写体を写し出せば、当然背景は綺麗なボケを演出してくれる。
ただそれは何もこのレンズに限ったことではない。
世にある多くの単焦点レンズは同じ演出をしてくれる。

XF35mm F1.4にて撮影
ズームレンズでは出せないゴージャスな写りこそが単焦点レンズの存在意義。
でもこれほどまでに魅せられたレンズは正直言ってない。

XF35mm F1.4にて撮影
XF90mm F2.0も素晴らしいレンズ。
でもXF35mm F1.4ほどの偉大さは感じない。
ではなぜこんなにも心を奪われてしまうのか?
それこそが本当に謎なんです。
“頭で考えても仕方ない、感じるんだ”
XF35mm F1.4
間違いない。
あなたは、紛れもない
“神” だ。

XF35mm F1.4にて撮影
おまけ
以前僕はXF35mm F2.0を愛用していた。
それはそれで満足していました。
いずれこの件に関しての記事を書きたいと思います。